京都府│鴨川納涼床 <アゼスタ観光地ブログ>
2018.07.23 Monday
こんにちは。アゼスタです。
夏休みが始まりましたね。
子供たちにとっては毎日がうきうき、
親御さんにとっては疲労の連続でしょうか(笑)
受験生にとっては、勝敗を決める夏。
それぞれの夏を悔いなく過ごせますように!
さて本題ですが、今回は大人の夏休みにぴったりな
京都から「鴨川納涼床」のご紹介です。
夏の京都の風物詩、といえば「納涼床」。
毎年5月から9月まで、二条から五条まで鴨川に沿って、
約100ものお店が並び賑わいを見せます。
その歴史に少しだけ触れますと、始まりは戦乱の後、豊臣秀吉の天下の頃です。
思っていたよりも古くからあるのですね。
秀吉の命で三条、五条橋の架け替えなどを経た鴨川の河原は、見世物や物売りで人々が集まるように。
それに伴い富裕な商人が見物席を設けたり、茶店が出来たのが「納涼床」の始まりです。
江戸中期には約400軒の茶屋が床机の数を定めるなど、組織としても確立されていたようです。
当時の床は浅瀬に床机を置いたり、張り出し式や鴨川の砂洲に床机を並べたもので
「河原の涼み」と呼ばれました。
明治になって、7、8月に床を出すのが定着するようになり、
四条大橋東南詰め付近の河原一面に床机形式の納涼床が出るようになります。
その後高床式の床も設置されるようになりますが、
太平洋戦争の灯火管制のため「納涼床」は禁じられてしまいます。
戦後の昭和26年、高床式の納涼床が認められ営業を再開し、現在に至ります。
夕方になると、川床の灯りが点き、和やかに食事をする人々、
その下の川沿いを夕涼みにそぞろ歩く人々。
眺めているだけでも風情が感じられます。
外でも畳の上、というのが日本人的情緒もあり、
実際落ち着いて過ごせるのも魅力なのでしょうね。
メニューは京都ならではの和食はもちろんですが、
最近ではイタリアンやフレンチ、タイ料理なども。
そして夕暮れ時だけではなくランチタイムにも利用できるようです。
時代に合わせて進化、多様化しているということでしょうか。
忙しい方にも、時間や好きな食べ物が選べますね。
料金も多様化。リーズナブルに楽しめるお店も増えているようです。
大人の夏休みにぜひおすすめします。